ポルトガル_5
いよいよ、この旅のハイライト、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ!
国境またいで、スペインへ!

聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの手前5kmにある、「歓喜の丘」から。
中央にぼんやりと大聖堂が見えますね。
私はバスで楽に来てしまいましたが…800kmの巡礼路を歩いてきた巡礼者にとって、まさに歓喜の声をあげる景色でしょう。

駐車場から、気分高揚!

近づくにつれ、賑やかな音楽が聞こえてきました。
なんだ?祭りなのか?
キリストの乗ったお神輿みたいなのを、秘密結社みたいな装束の人たちが運んでいます…。

人々がオリーブの枝や、こんなお飾りを持って歩いています。
祭りなのか?

音のする方へ…、
楽団は、まさに黒い頭巾をかぶった秘密結社みたいな人たち…!
やばい…やばいもの見ちゃったのかもしれん…消されるかもしれん……。
この日はイースターの1週間前、イエスの「エルサレム入城」の日。
イエスは磔刑になるまでの最後の1週間、エルサレムで過ごされました。
この日は、「棕櫚(しゆろ)の主日」「聖枝祭」と呼ばれ、参加者はオリーブの枝やシュロの葉を持って行列をなす…と、
あのお飾りはシュロの葉だったのですね、凝ったお飾りですね。

ファサード大改修中!

迷路のような、世界遺産の旧市街を通って、

「銀細工のファサード」と呼ばれる入り口から入ります!

入ります!

入ってすぐ、献金箱だそうです。
キリスト12使徒の一人、聖ヤコブ(スペイン語名でサンティアゴ、この教会は聖ヤコブの遺骨を祀って建てられました)の母、マリア・サロメだそうです。

この右奥に聖ヤコブの像がありますが、絶対に!写真を撮ってはダメ!だと念を押されました。
もし撮影したら、今後日本人は出禁になりますよ!って。

聖ヤコブの像のある中央祭壇の周囲には、ぐるりと小さな礼拝堂が囲っています。
そのひとつひとつが、それはもう!パラダイス!

「聖霊の礼拝堂」
なんとまぁ美しい。

「聖アントニオの礼拝堂」

「コルティセーラ教会」


身廊部の礼拝堂の凝った装飾に比べ、大聖堂の主翼身廊はシンプルな作りです。
なので、中央祭壇の豪華な金泥細工がより華々しく荘厳です。

ちょっと暗いけど、とても大きなパイプオルガン、天使が舞っている装飾が素敵っ。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、1075年に、聖ヤコブの聖遺骨を納めるために建設が始まりました。
たくさんの彫刻が施されていますが、その様子はプリミティブ(原始的)で素朴で、どこかユーモラス。
旧市街にはお土産屋さんが並び、観光客も大勢います。
なんだかその風情は、善光寺参りみたいな?(行ったことないけど)、門前町って世界共通なのかな、と思ったのでした。